「ショーケン最終章」★★★最高の男の色気👍

・・・でも、ショーケンの時代になると屈折した愛の表現をする。マーロン・ブランドやジェームス・ディーンが一連の屈折を表現した。ショーケンは日本で初めてそれを持ち込んで、時代の若者の鬱屈を鮮やかに表現した。それがショーケンの一番すごいところなんだ。その不幸はあるんだよ、やっぱり孤立するんだよなぁ〜。は、演出家・蜷川幸雄氏の言葉。

”石原裕次郎”、”渥美清”etc時代が生んだ大スターたちは、自分自身につけられた人気キャラクタ−・固定イメージに飽きていた、という。見る側は慣れ親しんだキャラクタ−を見ている限り安心し、楽しんでみることができた。だから俳優にはそれまでのイメージを裏切らないイメージを期待していた。そして同じような人気キャラクタ−を演じているうちに演技の鮮度が落ち、人によってはそれが自分のコンプレックスになっていく。すると、そのできあがったイメージからどうにか脱しようと真反対の役を演じようとする。当たり役には、そんな”地獄”が待ち受けているのだという深〜いハナシ。〜でもそれでは演技の幅が縮まって自分の可能性が閉じてしまうとのショーケンさんの判断で「太陽にほえろ」で当時人気の刑事キャラ”マカロニ”役を降板したのだと言う。🍀 〜そうなんだね😁

 たしかに”マカロニ刑事”役も良かったけれど、自分は倉本聰・脚本の「君は海を見たか」(YouTubeで観れます)の余命3ヶ月となった息子の父親役が素晴らしかったと思います!

ショーケンさんが人気絶頂時、東京・八重洲の地下街にある資生堂男性化粧品売り場で「ショーケンが宣伝している”ギャッツビー”どこにありますか?」って女性店員に訊いたら「??」『ショーケンって??」って云われて、「あの人気俳優のショーケン知らないんですか💢💢👊」って、その女性店員に毒づいたことがありましたっけ(苦笑)

〜ちなみに、この本は市立図書館に購入リクエストを出して買ってもらった本でした。そういう制度があるって、友人から聞いて😊

時代の”反逆のヒーロー”として、伸びやかで”男の色気が魅せられる俳優さん”として、僕がずうっと追い続け”男の色気の御手本”にしていた萩原健一さん、享年68歳。今年3月26日に永眠されたけど、このブログではまだまだ彼の作品を追い続けていきたいと思います。とりあえずDVDで「もどり川」「離婚しない女」観てみます✋

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