「血族」📖シドニィ・シェルダン作

・・・👄「一人前のことをしたかったらね、もっときちんとした格好をしなさい。それから少し勉強して、マナーも身につけなきゃね!」優しく接してくれていた年上の女性に誘われてアパートまでついていったものの、少年の「これが最初の性体験になるかもという期待は、はぐらかされてしまいました。💔(本文冒頭より)

↗️ここから始まる描写は、保坂榮太郎先生の本に抜粋で紹介されていたもので、”イイ男”になるための努力の仕方というのが描かれている部分です👍それらは古典的な風味を感じながらも、フツーのオトコ👨が、どうやって内面的にも魅力あふれる”究極のイケメン”に成り上がっていくのかをソソラレながら何度も読み返せる、素晴らしいプロセスが描かれていました🚀へへ、自分にも取り入れていきたい、と😊

以下、冒頭の描写に戻って本文より・・・この時の主人公は、教養のかけらもない15歳の少年で、なんの資格もなく家柄もなく、過去にも誇れるものは何もありませんでした。🍀あるのは、若さと強烈な野心と未来だけでした。年上の彼女のひと言が少年を変えていきました。その日から、少年は自分の理想とする人物像を描き、そのイメージに実際の自分を近づけていくスタートを切りました。

🌻憧れの人間になるための脚本を頭の中で練り、それを自演するのです。夜学に通い、週末は美術館や画廊めぐりで過ごしました。図書館に足繁く通い、一流のものを求めて劇を観、展覧会に足を運ぶ。🏃他人の服装にも目を向け、研究します。3度の食事は2度にしてお金を貯え、そのお金で高級レストランに入り、食事をしながら他人のマナーを盗み見し覚えました。

🌸見たものを吸収し、実験をし、一流の良きものを吸収していきます。一年も経つと少年は大きく成長し、憧れだった人はフツーに見えて、その代わりこの頃から彼の前にはいろいろな女性が近づいてくるようになったのだ・・・、と。

🚩🚩🚩シドニィ・シェルダン作品のジェットコースター・ロマンスのような昼メロ劇描写は抜きにして、シンプルに我ら男性が努力することって、こういうことなんじゃないのかなということを挙げてみました。保坂榮太郎先生が紹介してくれてなかったら(著作『魅力的に生きる』のなかで)この本も読まなかったかも。でもなんだか妙に説得力があって、成り上がっていくこの描写の解釈がスゴく気に入っています。(挿絵画像は、あくまでもイメージです✋)

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