🍀今ではなかなか見られなくなってしまったが、氷上の花形競技”フィギュアスケート”で、このワザに関しては特に注目していた。ほとんどの男子選手は骨盤や骨格の構造上、この”ビールマン・スピン”が出来ないが、体の柔軟なロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手や羽生結弦選手などは、この技をかつて得意としていた。その羽生結弦選手の活躍を見るに連れ、自分の中の ”隠れフィギュアスケーター・ファンの魂”に再燃して火が着きだしていたのだった。
女子選手ではできる選手は何人もいるものの、この”ビールマン・スピン”とは選手が片脚を後方から頭上に伸ばし、伸ばした脚を手で保持した状態を”ビールマンポジション”と称し、その状態でスピンを行うことを”ビールマン・スピン”という。これは非常に大きな柔軟性と技術を必要とするため、二重関節体質の持ち主、もしくは幼少からストレッチを行う等して高度な身体の柔軟性を持った選手以外には、ほとんど行うことができないとされていた。筋肉量の関係で、男性でこれを行える選手は非常に少ないのである。
📺古い話になってしまうが、当時TVでレークプラシッド五輪でのスイスのデニス・ビールマンというシングル女子選手がこのスピンを披露した時はホント衝撃的だった😳それからロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が見事なビールマン・スピンを見せていて”おっ、お~、男子でもできるんだぁ~っ” って感動的だったのを今でも覚えてるよ。同じくデニス・ビールマン選手の演技を見て衝撃を受けたエフゲニー・プルシェンコ選手は、専門家から正しい開脚やストレッチを学び、毎晩母親とストレッチを始め、ビールマンスピンとビールマンスパイラルを修得。一般的に女子より筋肉量が多く体が硬い男子、とりわけシニアでこの技を取り入れたのはプルシェンコが初めてだったようである。
🚩🚩🚩羽生選手のほかに日本人では、柴田嶺選手が。彼曰く「~僕が初めて男性選手のビールマンスピンを見たのは、 2000年に旭川で行われたNHK杯でのプレシェンコ選手の演技だったんです。それを見て、男性でもできるんだと思ったし、自分のトレードマークになる技も必要だと思っていたので、やってみようかなと思いました。ただ、元々体が硬かったので、実際に手で足を持てるようになるまでに2年、試合で披露できるようになるまでには3年かかりました。試合で披露すると、歓声や拍手をいただけたので、すごくやってよかったなと思っています」・・・やればできるもんですね。スゴいなあ‼️柴田選手に勇気をもらいました👍