服屋のオヤジの想い出〜ブラジル・イパネマにまどろんで🍷

・・・その店には、色々なオトコたちが来ていた。”🍸🍸🍸女にのめり込んでいる男、女をボロボロにしている男。”ブラジル人の友人がそばでいちいち説明してくれるのに、意識が遠くなってくる。🍺妖しい照明の下、昼間のイパネマビーチの乱痴気パーティーに疲れて🚬、〜「ホテルへ帰るから」って友人おいて一人帰った。

🏨その足で、二度と泊まれないであろう高級ホテルの中の「バレンティノ」の店にふと立ち寄った。まだ若く、あまり上等な服を着ていない私を、もう60に手が届きそうなマルッチェロ・マストロヤンニ似の映画から飛び出してきたような店主が、最敬礼で迎えてくれた。あまりの応対ぶりにとまどい、イタリア系らしいブラジル人店主に、そのことを訊いてみた。丁寧な英語で「ここは賭博(トバク)のある町。あなたは明日ルーレットで大金持ちになり、またこの店に戻ってきて何着も買ってくれるかもしれない」💰と、その人はニコニコ答えた。

笑いながら遠くを見るような目で「そして素敵なレディーと階下のバー🍹で、次の瞬間から始まりそうな🌙夜の時間を相談することになるかもしれない👅」そう続けた。残り香につつまれたような人生の苦みを知り尽くした初老の男性、なんとも”色気のある服屋のオヤジ”だった。

 🍀ほんのひとときだったけれど、あのときのオヤジとの会話を忘れていない。イパネマのホテルの部屋でまどろみながら、旅先の出会いをなぞっていた。👔自分は主役にならず、明日になれば成し遂げようとする仕事をスプマンテで飲み干す男たちの背中を、服屋の玄関で送り出す・・・なんて伝わってくる”男の艶っぽさを今でも思い出す”たびに、そういう自分も”オトナの男になったような気がした”のだった🍷

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